2015年12月01日

クイズで遊ぶ歴史的假名遣(十) 市川 浩

先月のクイズ解答
腰椎、羊水、用心、洋品店 えうつい、やうすい、ようじむ、やうひむてむ
原因、縣廳、監視、自衞權 ぐゑんいん、くゑんちやう、かむし、じゑいくゑん
危險、狂犬、軌道、活火山 くゐけむ、くゐやうくゑん、くゐだう、くわつくわざん
滿月、干潮、蹂躙、腦血管 まんぐゑつ、かんてう、じうりん、なうくゑつくゎん

一見こんな字音假名遣はとてもやつてゐられないと御感じになるのではないでせうか。しかしよく見ると、非常に體系的なことが判ります。前々囘の本文及びクイズの解答(前囘)に述べました百六の韻を思ひ出して下さい。
第一行では、「ヨウ」の漢字が「えう」「やう」「よう」の三種に分れてゐますが、
先づ「腰」は下平の「蕭(セウ)韻」に屬し、旁の「要」も同じで「えう」です。
「羊」は下平の「陽(ヤウ)韻」に屬し「やう」で、「洋、痒、樣、養」なども同じ韻に屬し「やう」です。例外として「窯」は「蕭(セウ)韻」に屬し「えう」です。このやうに字音假名遣は「韻」を基礎にしますが、多くの場合漢字の字形に共通點があり、記憶に便利になつてゐます。

練習問題
字音假名遣が主題です。下記の文字の音をを歴史的假名遣表記で假名書きして下さい(問題の性質上一部慣用の宛字漢字を使つたり、送り假名を省略したりしてをります)。

云、会、芸、転
仮、反、汳、叛
卉、奔、焼、噴
仏、私、広、弘
posted by 國語問題協議會 at 14:49| Comment(0) | 市川浩