2016年11月07日

歴史的假名遣事始め (二十三) 市川 浩

クイズで遊ぶ歴史的假名遣(二十三)

先月のクイズ解答
練習問題
下記の所論に問題があるとすれば、その反論を御書き下さい。(問題の性質上、敢て新字・新かなで表記してあります)。

今や世界はグローバル化の時代、電脳空間での受発信技術の進化について行けない言語が消滅の運命にあること、日本語も例外ではない。仮名遣いは一応四十八の仮名が使えるので「正かな」が可能だとはいえ、一旦「新かな」で入力、変換してから、仮名部分を打ち直すのが実態では、言語生活的にも、能率面で話にならないし、漢字のコード化も既にユニコードで統一され終つており、無理に「正漢字」を使おうとしてPDF化すれば何百倍ものメモリーを食い、経済的にも成立たないなどという事実を考えれば、或る意味どうでもよい表記問題を蒸し返すべきではない。

この主張に對する反論の一例を擧げます。

電腦空間といふ當に「グローバル化」への對應に日本語が、特に正字・正かなが惡戰苦鬪してゐることは事實です。しかし嘗て日本語タイプライターが如何に不便かと漢字廢止を唱へてゐたことがあつたことを想起すべきです。技術的なことは其の氣になれば解決可能なのです。現にPDFのサイズを劇的に小型化する技術もあります。たゞ殘念なことに電腦技術の發展が如何しても英語中心で日本語の特殊性が餘り考慮されずに開發が進む傾向は否めません。しかし日本のシステム技術者がその氣になれば問題はかなり解決するでせう。特にJIS第四水準まで實裝の規格化、キーボードの「ゐ」「ゑ」の假名キー設置等は早い實現が望まれます。

練習問題

下記の所論に問題があるとすれば、その反論を御書き下さい。(問題の性質上、敢て新字・新かなで表記してあります)。

「グローバル化」には言語の共通化が避けて通れない。嘗ては世界語としてエスペラントが唱えられたが、主として英語圏に於けるコンピュータソフトの開発がグローバル化して、今や英語または中国語が世界語になる趨勢にある。小学校での英語の必修が求められ、そのため国語の授業が減るのも止むを得ない。そんな時代に漢字や仮名遣いにこだわっていては日本が孤立化してしまうのではないか。
posted by 國語問題協議會 at 11:18| Comment(0) | 市川浩