2020年08月24日

かなづかひ名物百珍(1)「新高堂書店」

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東急東横線の中目黒驛前にある「新高堂書店」は明治三十一年に臺北で創業し、戰後の引上げで現在地に移轉してきた。往時は臺灣を代表する有名な書店で、臺北市の重慶南路一帶は今も書店街として名を馳せる。店名の由來となった「新高山(現稱は玉山)」は富士山よりも高いといふ意味で、明治天皇の命名にかかる。ちなみに「次高山(現稱は雪山)」はその次に高いといふ意味で、攝政宮時代に臺灣へ行啓された昭和天皇の命名なのださうだ。

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さて過ぐる大戰で、眞珠灣攻撃にあたり發信された電文『ニイタカヤマノボレ一二〇八』はあまりに有名であるが、「ニヒタカヤマ」が假名遣としては正しい。記録にとどめられた用紙には「新高山登レ一二〇八」なので、その手前で果して「イ」「ヒ」どちらで打電されたのか確かめたいものだ。
posted by 國語問題協議會 at 19:36| Comment(0) | 高崎一郎