夏は來ぬ 作詞 佐佐木信綱 作曲 小山作之助
一、卯の花の 匂ふ垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も來鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は來ぬ
二、さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は來ぬ
三、橘の 薫るのきばの
窓近く 螢飛びかひ
おこたり諌むる 夏は來ぬ
四、楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(くひな)聲して
夕月すずしき 夏は來ぬ
五、五月(さつき)やみ 螢飛びかひ
水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
早苗植ゑわたす 夏は來ぬ
2018年05月01日
夏は來ぬ
posted by 國語問題協議會 at 10:51| Comment(2)
| 歌
卯の花に花を近づけても、ほとんど匂いはありません。ひょっとすればこの「匂ふ」は、聴覚的なものではなく、卯の花の白が匂い立つように映えているという視覚的なものならわかりますが。
家の前の垣根のような直近にほととぎすが来るものでしょうか。いつも高いところで鳴くのは聞きますが。しかも、まだやや寒いからといって「忍び音」を漏らすように密やかには鳴かないと思います。いつもけたたましい声です。
今は早乙女は見なくなりましたが、拙宅のすぐ下の小川には蛍が飛び交い始めました。昨夜は、40匹ほど飛んでいました。
コメントをいただき有難うございました。
@お察しの通り「匂ふ」は視覚的な意味です。香ることを指していません。
今はなぜか東京都内の多摩川邊でも鳴き聲が聞えます。
Aホトトギスが忍び音漏らすも、ご意見の通りと思ひますが、「忍ぶ」に拘らなく
て、「その年に初めて聞くホトトギスの鳴き声を忍音」と言ったやうです。