2020年01月07日

日本語ウォッチング(27)  織田多宇人

とんでもございません
最近かう言ふ言ひ方をちよくちよく耳にする。「とんでもない」の語原は「途(と)でもない」で「途」は「道筋」「道のり」「方法」「手段」を意味し、「途」+否定を表す「ない」で成り立ち、「思つても見ない」「道理から外れた」といふ意味を表す「途でもない」といふ言葉が誕生し、そこから「とんでもない」と變化したのであらう。「とんでもない」は形容詞であり、一つの單語として使用するのが正しく、「とんでもない」で一つの言葉になるため、「ない」の一部分を變化させて「ない」の叮嚀語「ございません」を持つて來ることは出來ない。 從つて文法的には「とんでもございません」は誤用と言ふことになる。 「とんでもない」は、他の形容詞「だらしない」もつたいない」などと同樣で「ない」迄で一つの言葉である。 「だらしございません」や「もつたいございません」と言はないやうに、「とんでもございません」も誤りとなる。正しく言ふには「とんでもないことでございます」である。
posted by 國語問題協議會 at 06:31| Comment(0) | 織田多宇人
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