木っ葉みじん
こなごなに碎け散ることを「木っ葉みじん」と書かれてゐるのを時々見る。「木っ葉みじん」は「木端みじん(微塵)」でなければならないだらう。「こなごなに碎け散る」と「木の葉」とは餘り關係がない。枯れ葉ならあり得るが、高フ木の葉から「碎け散る」を聯想することは困難である。ここはやはり「木端みじん(微塵)」だらう。木端は木の屑、木片のことで、「とるに足りない」とか「値打がない」との意󠄁に用ゐられ、「木端役人」と書き、とるに足りぬ役人の意󠄁であるが、これを「木っ葉役人」と書く人が案外多い。
2023年03月19日
日本語ウォッチング(58) 織田多宇人
posted by 國語問題協議會 at 16:00| Comment(0)
| 織田多宇人
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