2025年03月02日

かなづかひ名物百珍(43)「づばいもも(椿桃・油桃)」/ア一カ

[づばいもも]
づばいもも(椿桃・油桃)

 近󠄁年は「ネクタリン」の方が通󠄁りがよいだらう。桃の一種だがやや李(すもも)に近󠄁い。「づばい」は「つばき(椿)」の轉とされ、「づんばい」「づばいぼう」などとも呼ばれる。「油桃」の名は表面に毛がなくつるりとした肌ざはりに由來するらしい。

 「づんばい(飄石)」は石つぶて、あるいはその遊󠄁びを指す語だが、恐󠄁らく桃と關係はないだらう。今ではもう身近󠄁な語とは言へまい。
[ずんばい]
[ずんばい]
 鹿兒島方言で「ずんばい」は物がたくさんある意󠄁で、「ずっぱり」の轉である。こちらは燒酎の銘柄󠄁などで大いに活用されてゐる。
posted by 國語問題協議會 at 11:15| Comment(0) | 高崎一郎
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