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    <title>日本語あやとり</title>
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    <description>我々の祖先は、千數百年前󠄁の古事記や萬葉集などに見られる如く、入つて來たばかりの漢字を使つて、それ以前󠄁のやまとことばを日本の文字に定着させました。以後、日本のことばは、漢字文化󠄁や梵字文化󠄁を吸󠄁收しながらも、やまとことばの基本は變化󠄁させること無く傳へられました。さらに明治期には西歐の文明が導󠄁入され、西歐語やその飜譯語が大量に使はれ、日本語をさらに豐かなものにし、冠たる日本文化󠄁を作り上げました。そのやうな複雜精妙な日本のことばの文（あや）を探つていきます。（※國語國字問題に關する記事を募集してゐます。單發でも連載でも構󠄁ひませんし、會員・非會員も問ひません。國語問題協議會までメールでお問合せ下さい。）</description>
    <language>ja</language>
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    <itunes:summary>我々の祖先は、千數百年前󠄁の古事記や萬葉集などに見られる如く、入つて來たばかりの漢字を使つて、それ以前󠄁のやまとことばを日本の文字に定着させました。以後、日本のことばは、漢字文化󠄁や梵字文化󠄁を吸󠄁收しながらも、やまとことばの基本は變化󠄁させること無く傳へられました。さらに明治期には西歐の文明が導󠄁入され、西歐語やその飜譯語が大量に使はれ、日本語をさらに豐かなものにし、冠たる日本文化󠄁を作り上げました。そのやうな複雜精妙な日本のことばの文（あや）を探つていきます。 （※國語國字問題に關する記事を募集してゐます。單發でも連載でも構󠄁ひませんし、會員・非會員も問ひません。國語問題協議會までメールでお問合せ下さい。）</itunes:summary>
    <itunes:keywords>國語</itunes:keywords>
    
    <itunes:author>國語問題協議會</itunes:author>
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      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191472388.html</link>
      <title>日本語ウォッチング（79）「日本人に個有の」／織田多宇人</title>
      <pubDate>Sat, 30 Aug 2025 10:35:00 +0900</pubDate>
      <description>日本人に個有の　「これは日本人に個有のマイナス面だ」と言ふやうに、「固有」と書くべき所󠄁が「個有」となつてゐるのをしばしば見かける。「固有名詞」を始め「こいう……」は全󠄁て「固有」で無ければならない。「固」の音󠄁は「コ」であり、訓は「かたい、かためる、もとより」であり、「固有」と言ふのは「もとからあること、特にそのものにだけあるもの」と言ふ意󠄁味である。一方「個」は音󠄁は同じ「コ」で、訓は特に無いが、全󠄁體に對して一つとか一人を意󠄁味し、「個人、個性、個體」等の熟語を作る。こ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
日本人に個有の<br />　「これは日本人に個有のマイナス面だ」と言ふやうに、「固有」と書くべき所󠄁が「個有」となつてゐるのをしばしば見かける。「固有名詞」を始め「こいう……」は全󠄁て「固有」で無ければならない。「固」の音󠄁は「コ」であり、訓は「かたい、かためる、もとより」であり、「固有」と言ふのは「もとからあること、特にそのものにだけあるもの」と言ふ意󠄁味である。一方「個」は音󠄁は同じ「コ」で、訓は特に無いが、全󠄁體に對して一つとか一人を意󠄁味し、「個人、個性、個體」等の熟語を作る。このやうに、漢字はそれぞれ「固有」の意󠄁味を持つてゐるのでそれを先づ知ることが肝要󠄁である。<a name="more"></a>

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            <category>織田多宇人</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
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      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191464387.html</link>
      <title>かなづかひ名物百珍（47）「築󠄁地」／髙﨑一郞</title>
      <pubDate>Sat, 23 Aug 2025 07:15:00 +0900</pubDate>
      <description>　「築󠄁地（ついぢ）塀」は版築󠄁工法の土塀、また「築󠄁地（つきぢ）市場」はもと埋立地を意󠄁味する地名であった。この二つの語は同じ「ぢ（地）」でも音󠄁訓が異る。「ついぢ」は「つき（築󠄁）＋ひぢ（泥）」のイ音󠄁便で、「土方（ひぢかた）歲三」でわかるやうに水分の多い土「ひぢ」の轉である。一方の「つきぢ」は埋立てて新しく築󠄁いた「地（ち）」で、字音󠄁由來である。　地名の「築󠄁地」は東京ばかりでなく、「ついぢ」「つきぢ」共に全󠄁國に廣く分布する。「つきぢ」の方が川岸や海沿󠄂ひにあるとも..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE047E7AF89E59CB0aE7AF89E59CB0E5A180.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="かな百047築地a築地塀.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE047E7AF89E59CB0aE7AF89E59CB0E5A180-thumbnail2.jpg" width="320" height="213"></a><br />　「築󠄁地（ついぢ）塀」は版築󠄁工法の土塀、また「築󠄁地（つきぢ）市場」はもと埋立地を意󠄁味する地名であった。この二つの語は同じ「ぢ（地）」でも音󠄁訓が異る。「ついぢ」は「つき（築󠄁）＋ひぢ（泥）」のイ音󠄁便で、「土方（ひぢかた）歲三」でわかるやうに水分の多い土「ひぢ」の轉である。一方の「つきぢ」は埋立てて新しく築󠄁いた「地（ち）」で、字音󠄁由來である。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE047E7AF89E59CB0bE381A4E3818DE381A2.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="かな百047築地bつきぢ.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE047E7AF89E59CB0bE381A4E3818DE381A2-thumbnail2.jpg" width="320" height="224"></a><br />　地名の「築󠄁地」は東京ばかりでなく、「ついぢ」「つきぢ」共に全󠄁國に廣く分布する。「つきぢ」の方が川岸や海沿󠄂ひにあるとも限らず、どちらの語に由來するのか穿鑿は容易ではない。「つきぢ」から「ついぢ」へと變化󠄁した可能性もあるだらう。<br /><br />　さて「字音󠄁假名遣󠄁だけは發音󠄁どほりでよいのではないか」といふ意󠄁見は昔からあり、現實的󠄁な對處法であると筆者も思ふ。『廣辭林（大正14年初版）』はその嚆矢で、「ついぢ」「つきじ（ぢ）」兩語を的󠄁確に排列してゐる。語によっては音󠄁訓の別が判󠄁然としないし、またそれを日常するとも限らない。<br /><br />　小學館『日本國語大辭典（二版）』は最大規模の國語辭典であり、かつ最も標準とされる。編󠄁輯に携はった松井榮一氏の著作によると、古語も收錄するため和語のみ歷史的󠄁假名遣󠄁排列にする案がかなり有力であったらしい。結局はすべて現代假名遣󠄁順となり、「古語も現代假名遣󠄁で扱󠄁へる」實例を作ってしまったのは返󠄁す返󠄁す殘念な事であった。<a name="more"></a>

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            <category>高崎一郎</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191457259.html</link>
      <title>國語のこゝろ(35)「新字と同じ字體は古代から存在した」／押井德馬</title>
      <pubDate>Sun, 17 Aug 2025 00:15:00 +0900</pubDate>
      <description>【今囘の要󠄁約󠄁】①「戰前󠄁は新字を使はなかった」は誤󠄁りで「正字と略字が倂用」されてゐました②字體の整理（一本化󠄁）が始まったのは大正時代でした③しかし略字は飽󠄁くまでも略式の書き方でした【主󠄁な漢字の新舊對應表】國（国）　體（体）　囘（囘）　戰（戦）　舊（旧）　對（対）　應（応）　敕（勅）　實（実）　擧（挙）　學（学）　續（続）　發（発）　點（点）　飜（翻）　讀（読）　禮（礼）　畫（画）　覽（覧）　檢（検）　樣（様）　稱（称）　區（区）　默（黙）　亂（乱）　當（当）　既（..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
【今囘の要󠄁約󠄁】<br />①「戰前󠄁は新字を使はなかった」は誤󠄁りで「正字と略字が倂用」されてゐました<br />②字體の整理（一本化󠄁）が始まったのは大正時代でした<br />③しかし略字は飽󠄁くまでも略式の書き方でした<br /><br />【主󠄁な漢字の新舊對應表】<br />國（国）　體（体）　囘（囘）　戰（戦）　舊（旧）　對（対）　應（応）　敕（勅）　實（実）　擧（挙）　學（学）　續（続）　發（発）　點（点）　飜（翻）　讀（読）　禮（礼）　畫（画）　覽（覧）　檢（検）　樣（様）　稱（称）　區（区）　默（黙）　亂（乱）　當（当）　既（既）　歐（欧）　圖（図）　錄（録）　雜（雑）　卷（巻）　總（総）　海（海）　數（数）　爲（為）　餘（余）　圍（囲）　變（変）　嚴（厳）　廳（庁）　壞（壊）　傳（伝）　隱（隠）　關（関）　繪（絵）　團（団）　斷（断）　眞（真）　據（拠）　乘（乗）<br /><br />　前󠄁々囘の記事<a href="http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191410622.html">國語のこゝろ(33)「『ひらがなを禁止する』のではない」</a>では、「戰前󠄁の國語表記は漢字カタカナ交じり文しか存在しなかった」といふ說が間違󠄂ってゐる理由を說明󠄁しました。當時の詔敕や法令は漢字カタカナ交じりだったのは事實ですが、公的󠄁な文書にも漢字ひらがな交じり文が少なからず使はれてゐた實例を幾つか擧げました。學校敎育ではカタカナから先に學びましたが、飽󠄁くまでも「カタカナ先習󠄁」で、後からひらがなを習󠄁ふ方式でした。<br />　今囘はその續きで、漢字の話です。<br /><br />■「新字體があるから、戰前󠄁の文書の贋作だ！」<br />　……といふ主󠄁張を近󠄁年よく聞くやうになりました。「戰前󠄁の文書」として紹介されてゐるものに、戰後の「新字體」と同じ漢字を見つけると「これは贋作（ニセモノ）に違󠄂ひない」といふのです。具󠄁體例を擧げると「乱・雑・巻・総・海・数・為・余」といった漢字です。<br /><br />■「れ」はどの漢字を崩󠄁した字？<br />　しかしこれは現代人的󠄁な發想です。現代の學校敎育で「新字」は習󠄁ひますが、いはゆる「舊字」は習󠄁ひません。それなら國語改革が實施される前󠄁の戰前󠄁はその全󠄁く逆󠄁、つまり「舊字」は習󠄁ふが「新字」は全󠄁く使はれてゐなかったのだらう、といふわけです。<br />　でもちょっと待って下さい。ひらがなに「れ」といふ字があります。ひらがなはいつ頃できた字でせうか。さう、平󠄁安時代です。そして「れ」はどの漢字を崩󠄁した字でせうか。さう、「礼」です。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E3828C.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_れ.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E3828C-thumbnail2.jpg" width="320" height="202"></a><br />　平󠄁安時代に作られた古今和歌集にはこんな歌があります（濁點がないため飜刻文では補った）が、「れ」の字にご注󠄁目下さい。<br /><br />古今和歌集卷第七<br />　賀哥（歌）<br />　　題しらず　　讀人しらず<br />我君は千世にやちよにさゞれ石のいはほと成󠄁て苔のむすまで<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E58FA4E4BB8AE5928CE6AD8CE99B86E58DB7E4B883.png" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_古今和歌集卷七.png" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E58FA4E4BB8AE5928CE6AD8CE99B86E58DB7E4B883-thumbnail2.png" width="113" height="320"></a><br />　でも「礼」は「新字」、對應する「舊字」は「禮」ではありませんか。もし「戰前󠄁には新字體が存在しなかった」のなら、平󠄁安時代に「新字」の「礼」を崩󠄁して作られたひらがなの「れ」は、「オーパーツ」になりませんか？<br /><br />■實際の用例を調󠄁べてみませう<br />　ここで面白いツールを紹介します。「人文学オープンデータ共同利用センター」による、<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/search/">くずし字データベース検索</a>です。これは江戶時代の本が中心ですが、昔の資󠄁料のかなや漢字がどんな形で書かれたのか、本から實際の文字を切り出した畫像を一覽表示してくれます。なほ、漢字の場合は「舊字」ではなく「新字」で入力して下さい。「新字」で入力すれば對應する「舊字」と「新字」のどちらも引っ掛かります。<br />　たとへば<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+793C/">「礼」</a>を檢索してみませう。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E7A4BC.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_礼.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E7A4BC-thumbnail2.jpg" width="320" height="104"></a><br />　幾つかの事が分かると思ひます。まづ、もちろん「禮」の字も使はれてゐますが、「礼」の字も少なからず使はれてゐます。次󠄁に、同じ本の中でも叮嚀な楷書で書かれた字もあれば、かなり崩󠄁して書かれた字もあります。そして、示偏󠄁の書き方は新舊の二種類とは限らず、樣々なヴァリエーションがあります。<br />　この調󠄁子で、最初に擧げた「乱」などの字も調󠄁べてみませう。<br /><a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+4E71/">乱</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+96D1/">雑</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+5DFB/">巻</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+7DCF/">総</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+6D77/">海</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+6570/">数</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+70BA/">為</a>　<a href="https://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+4E71/">余</a><br />（※一人稱の「余」は「舊字」でも「余」なので參考程󠄁度に）<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E4B9B1E381BBE3818B.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_乱ほか.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E4B9B1E381BBE3818B-thumbnail2.jpg" width="153" height="320"></a><br /><br />■昔の中國の書家も略字を書いた<br />　實は、戰後「新字」が決まる前󠄁の漢字は「舊字の一種類」ではなかったのです。幾通󠄁りものヴァリエーションがありました。改まって書く時の「正字」もあれば、畫數を省略して早く書ける「略字」もありましたし、「正字」ではないが一般的󠄁に使はれてきた「俗字」もありました。そして崩󠄁し方も「楷書・行書・草書」とはっきり區別できるとは限らず、楷書だけど少し崩󠄁してゐるとか、同じ本の中の同じ字でも崩󠄁し具󠄁合の違󠄂ふものが混在してゐたり、それは自由でした。そしてこれは日本だけのものではなく、中國大陸や朝󠄁鮮半󠄁島などを含めた漢字圈共通󠄁の、昔からの暗󠄁默の諒解でした。<br />　『五體字類』（初版は大正五年）といふ本には、昔の中國の書家が書いた漢字の例が載せられてゐます。たとへば「亂」の字を見てみませう。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E4BA94E9AB94E5AD97E9A19E_E4B9B1.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_五體字類_乱.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E4BA94E9AB94E5AD97E9A19E_E4B9B1-thumbnail2.jpg" width="50" height="320"></a><br />　揭載例の多くは「亂」ですが（この本を作った人が「亂」の方を多く選󠄁定したといふだけで、當時「乱」より「亂」の方が多く使はれてゐたといふ意󠄁味ではない事に注󠄁意󠄁）、略字の「乱」も既に存在してゐます。下の略號は字を書いた人を表し、「歐」は歐陽詢(557-641)、「米」は米芾(1051-1107)のことです。<br />　『五體字類』は國會圖書館のサイトにも登錄者限定で公開されてゐますので、IDをお持ちの方は他の字も是非御覽下さい。<br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/12">亂</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/288">雜</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/41">卷</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/206">總</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/155">海</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/120">數</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/169">爲</a>　<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1900043/1/17">餘</a><br /><br />■大正時代に字體の整理が始まる<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E4BBA4.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_令.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_E4BBA4-thumbnail2.jpg" width="320" height="160"></a><br />　皆さんは「令和」の「令」の字をどう書きますか。主󠄁に二通󠄁りの形があります。實はどちらも「許容範圍內」で正しい形なのですが、ある人は「二つとも正しいなんてあり得ない。一つに統一すべきだ」と主󠄁張するかもしれません。實は、昔の人の中にも、さう考へてゐた人がゐました。<br />　「戰前󠄁は『舊字』だけが使はれてゐたが、戰後に新しくできた『新字』に變はった」と漠然と思ってゐる人も多いでせうが、嚴密には誤󠄁りです。先にも調󠄁べた通󠄁り、戰後の學校敎育で採󠄁用された「新字」は、戰前󠄁も「舊字」と倂用されてゐました。<br />　戰前󠄁：「（後の）舊字」＋「（後の）新字」＋「その他の異體字（同じ漢字の別の形の字）」<br />　戰後：「新字」に一本化󠄁し、「舊字」「異體字」は特別な場合を除き切捨󠄁て<br />　複數の形の漢字を一本化󠄁するのを「字體整理」と呼びますが、この準備が始まったのが大正時代でした。文化󠄁廳のウェブサイトには、文部省國語調󠄁査室が大正八年に作成󠄁した<a href="https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/sisaku/enkaku/enkaku11.html">『漢字整理案』</a>が揭載されてゐます。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_T8E6BCA2E5AD97E695B4E79086E6A188.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ35_T8漢字整理案.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D35_T8E6BCA2E5AD97E695B4E79086E6A188-thumbnail2.jpg" width="320" height="224"></a><br />　先の八文字＋αを拔きだしたのがこの畫像です。これは、一般に書かれてきた複數の字體のうち、どれを標準の字體にするかの案でしたが、後の「当用漢字」「常用漢字」にも採󠄁用された略字の一部が既に存在してゐる事が分かります。<br /><br />■正字と略字<br />　「國語改革はＧＨＱが首謀者」だと思ってゐる人も多いのですが、先の字體整理案から分かる通󠄁り、本當は日本人自身により戰前󠄁から試案が作られてゐました。また、ひらがなの「れ」が「禮」ではなく「礼」に由來するやうに、略字は千年、二千年もの昔から漢字圈で作られ書き續けられてきました。<br />　それでも昔ながらの略字と、戰後の國語改革で採󠄁用された略字の、背後の考へは似て非なるものです。我々が「㐧」の字を書いても、正字の「第」も知り決して捨󠄁てないのと同じく、昔は飽󠄁くまでも略字と割󠄀り切って使ってゐました。天皇陛下の詔敕を含め、正式な場では正字で書くのが原則でした。<br />　しかし例の字體整理案や「当用漢字」「常用漢字」では「略字を正字に格上げし、正字の使用を制限」しました。略字は使用頻度の高い字ほど作られやすいので、漢字制限が前󠄁提の改革でした。そして漢字制限が形骸化󠄁した今、「釈（釋）・沢（澤）・駅（驛）・鐸・繹」のやうに文字部品の不整合による秩序の破壞が明󠄁るみに出てゐます。<br />　略字の傳統を正確に理解しませう。略字で書く場合もあるとしても、せめて「正字といふ『建前󠄁』の存在」を博く國民が知る事が必要󠄁だと私は考へます。<br /><br />■上の說明󠄁で隱してゐたこと<br />　私が前󠄁囘の記事や今囘の記事でここまで隱してゐた事を最後に說明󠄁します。<br />　「漢字ひらがな交じりによる戰前󠄁の文章は贋作だ」「新字體と同じ形の字が書かれた戰前󠄁の文章は贋作だ」といふ意󠄁見が最近󠄁上がったのは、あるニュース動畫が切っ掛けといふ事です。それは關東大震災の後に發生した朝󠄁鮮人虐󠄁殺を描いた繪卷物でした。<br /><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/-D4mN2s7rn8" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe><br />　本會は飽󠄁くまでも國語國字問題を扱󠄁ふ團體で、ナントカ鑑定團でもなければ攘夷論者の團體でもないので、この繪卷物が眞作か贋作かの判󠄁斷はこの記事では控へます。しかし少なくとも「漢字ひらがな交じり」「新字と同じ字體」邊りは「贋作の根據」から外した方が良いでせう。さもないと贋作說の信用を無くすだけです。そして更に「漢字ひらがな交じり文や新字と同じ字體が戰前󠄁に存在した」といふ指摘に對し「お前󠄁は噓を吐く朝󠄁鮮人の肩󠄁を持つのか。お前󠄁は日本が朝󠄁鮮人に乘っ取られて良いのか」の類が「反論」になると思ひ込󠄁んでゐるなら、それはとても論理的󠄁思考とは言へませんし、更に贋作說の信用を無くす事になりかねません。<br />　このニュース動畫の話を最初に擧げると「朝󠄁鮮人は噓吐きだ、日本が朝󠄁鮮人に乘っ取られる」（※私はこの意󠄁見には必ずしも同意󠄁しません）とパニックに陷って思考停止し、說明󠄁を最後まで聞かなかったり自說を一方的󠄁に延󠄁々と語り始めたりでうんざりするので、敢へて後囘しにしました。<br /><br />■更に知りたい方のために<br /><a href="https://web.quizknock.com/kyu-jitai">「旧字体」は「昔の漢字の形」ではない</a><br /><a href="https://shokaki.hatenablog.jp/entry/2023/02/03/180437">旧字体とは？【レトロデザインのための近代日本語講座〈1〉】</a><a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>押井德馬</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191448607.html</link>
      <title>日本語ウォッチング（78）「難行する」／織田多宇人</title>
      <pubDate>Sat, 09 Aug 2025 09:30:00 +0900</pubDate>
      <description>難行する　「組閣まで難行し續けた各派調󠄁整に……」と言ふ文章を見た。難行は「なんぎよう」と讀み、身體を苦しめる非常に辛い修行の意󠄁であり、「難行苦行の末に漸く名僧と言はれるまでになつた」等と用ゐられる。この文章にある「難行」は使用法を誤󠄁つてゐることになる。おそらく、物事がいろいろな障礙の爲にはかどらない意󠄁の「難航（なんこう）」のつもりで「難行」を用ゐてゐるのであらう。</description>
            <content:encoded><![CDATA[
難行する<br />　「組閣まで難行し續けた各派調󠄁整に……」と言ふ文章を見た。難行は「なんぎよう」と讀み、身體を苦しめる非常に辛い修行の意󠄁であり、「難行苦行の末に漸く名僧と言はれるまでになつた」等と用ゐられる。この文章にある「難行」は使用法を誤󠄁つてゐることになる。おそらく、物事がいろいろな障礙の爲にはかどらない意󠄁の「難航（なんこう）」のつもりで「難行」を用ゐてゐるのであらう。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>織田多宇人</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191440788.html</link>
      <title>かなづかひ名物百珍（46）「龜戶」／髙﨑一郞</title>
      <pubDate>Sat, 02 Aug 2025 14:30:00 +0900</pubDate>
      <description>　關東の人は龜戶天神などで耳に馴染んだ地名だが、これをカメイドとするのは存外の難讀である。中間の「イ」の由來が判󠄁然としないからである。　『大日本地名辭書』に、土地の者は「龜ヶ井」に由來すると傳へるが、この地は島が陸地とつながったもので古稱「龜島」の轉であらうとした。この說は槪ね今も支持されてゐる。ただし各種辭典も歷史的󠄁假名遣󠄁を「かめゐど」とし、また龜戶天神や香取神社の境內には「龜ヶ井」の舊趾がある。　平󠄁成󠄁十五年には香取神社で新しい「龜ヶ井」が整備された。傳說は素直に..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE046E9BE9CE688B8a.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[龜戸]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE046E9BE9CE688B8a-thumbnail2.jpg" width="320" height="240"></a><br />　關東の人は龜戶天神などで耳に馴染んだ地名だが、これをカメイドとするのは存外の難讀である。中間の「イ」の由來が判󠄁然としないからである。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE046E9BE9CE688B8b.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[龜戸]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE046E9BE9CE688B8b-thumbnail2.jpg" width="256" height="320"></a><br />　『大日本地名辭書』に、土地の者は「龜ヶ井」に由來すると傳へるが、この地は島が陸地とつながったもので古稱「龜島」の轉であらうとした。この說は槪ね今も支持されてゐる。ただし各種辭典も歷史的󠄁假名遣󠄁を「かめゐど」とし、また龜戶天神や香取神社の境內には「龜ヶ井」の舊趾がある。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE046E9BE9CE688B8c.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[龜戸]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE046E9BE9CE688B8c-thumbnail2.jpg" width="320" height="240"></a><br />　平󠄁成󠄁十五年には香取神社で新しい「龜ヶ井」が整備された。傳說は素直に樂しむのが一番よい。<br /><a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>高崎一郎</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191437072.html</link>
      <title>國語のこゝろ(34)「「契冲」を近󠄁代化󠄁改修してみた」／押井德馬</title>
      <pubDate>Wed, 30 Jul 2025 13:05:00 +0900</pubDate>
      <description>【今回の要󠄁約󠄁】①開發元が事業休止し、最新PCでの使用に制約󠄁もある「契冲」を近󠄁代化󠄁改修してみました②變換辭書を別のかな漢字變換システムに移植する事でそれを實現しました③道󠄁具󠄁があれば使ひたいと云ふ人も多いはず。これがその切掛けになれば幸ひです【主󠄁な漢字の新舊對應表】國（国）　發（発）　變（変）　辭（辞）　實（実）　舊（旧）　對（対）　應（応）　囘（囘）　會（会）　學（学）　樂（楽）　譯（訳）　齡（齢）　繼（継）　續（続）　單（単）　獨（独）　聲（声）　假（仮）　戰..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
【今回の要󠄁約󠄁】<br />①開發元が事業休止し、最新PCでの使用に制約󠄁もある「契冲」を近󠄁代化󠄁改修してみました<br />②變換辭書を別のかな漢字變換システムに移植する事でそれを實現しました<br />③道󠄁具󠄁があれば使ひたいと云ふ人も多いはず。これがその切掛けになれば幸ひです<br /><br />【主󠄁な漢字の新舊對應表】<br />國（国）　發（発）　變（変）　辭（辞）　實（実）　舊（旧）　對（対）　應（応）　囘（囘）　會（会）　學（学）　樂（楽）　譯（訳）　齡（齢）　繼（継）　續（続）　單（単）　獨（独）　聲（声）　假（仮）　戰（戦）　敎（教）　豫（予）　濟（済）　氣（気）　萬（万）　圓（円）　當（当）　證（証）　滿（満）　來（来）　體（体）　勞（労）　處（処）　條（条）　賴（頼）　效（効）　覽（覧）　數（数）　慘（惨）　惡（悪）　雜（雑）　經（経）　既（既）　輕（軽）　將（将）　圍（囲）　獻（献）　禮（礼）<br /><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D34_E5A591E586B264.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[契冲64]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D34_E5A591E586B264-thumbnail2.jpg" width="320" height="196"></a><br />　今囘の記事は、『みんなのかなづかひ2019』に以前󠄁書いた記事を基に、加筆修正部分をMacに導󠄁入したかな漢字變換辭書「契冲64」で書いてゐます。<br /><br /><a href="https://kokugomondaikyo.net/keichu/">正字・正かなによる かな漢字變換辭書「契冲64」</a><br /><br />　これは本會の市川浩副會長が開發し、「有限會社申申閣」から發賣されてゐたかな漢字變換システム「契冲」を、Windows10/11の64ビットアプリやMacでも動かせるやう「近󠄁代化󠄁改修」したものです（正字・正かなによるかな漢字變換システムがあると便利な理由は、過󠄁去の記事、<a href="http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/188195066.html">國語のこゝろ(2)「大學の卒業論文もこれで樂々」</a>をご覽ください）。「契冲」にはどんな課題があって、どのやうに改修したのでせうか。<br /><br />■「契冲」の抱󠄁へてゐた課題<br />　大きく分けて二つありました。「最新のPCでの使用に制約󠄁がある」事と「開發元が事業休止した事」です。<br />　後者から先に說明󠄁すると、今から七年前󠄁の平󠄁成󠄁30（2018）年に、開發元の<a href="http://www5a.biglobe.ne.jp/~keichu/">申申閣のウェブサイト</a>で、「誠󠄁に申し譯ございませんが、事業主󠄁の市川浩は骨折で入院中であり、高齡であることから事業繼續が困難となりましたので、事業を停止いたします。長年のご愛顧󠄁ありがとうございました。（２０１８年２月󠄁２４日）」と突然の發表がありました。<br />　それだけなら誰かがこのソフトを單に引き繼げば良いのですが、もう一つの問題があります。現在はウェブブラウザやワープロソフトを含め多くのアプリが64ビットアプリですが、どちらも「契冲」のかな漢字變換が正しく動作しません。「契冲」は、管理工學硏究所󠄁により作られたかな漢字變換プログラム「松茸」（最終󠄁版は平󠄁成󠄁11（1999）年）に獨自の「かな漢字變換辭書」「文法辭書」を載せたものだったからです。<br />　1999年といふとWindows95とか98とかMeの全󠄁盛󠄁期󠄁で、XPはもちろん2000も出てゐない時代でした。現在のWindows10/11はWindows NT/2000/XPなどNT系と呼ばれる新しい設計ですが、Windows95/98/Meはその前󠄁の設計です。それでもマイクロソフトの互換性維持は大したもので、Windows11でも「松茸」を何とか無理矢理インストールする事は可能です。しかし動作が不安定な事があったり、そもそも64ビット版アプリでは動きません。<br />　勿論、「Mac」「iPhone」「iPad」「Android」等、Windows以外のコンピュータにも對應してゐません。「スマートフォンで正字・正かな入力したい」と云ふ若者の聲を最近󠄁よく聞き、「契冲」のスマートフォン版のやうなものが期󠄁待されてゐましたが、我々が「契冲」の移植に難儀してゐる間、嬉しいことに「舊假名キーボード」といふiPhone/Android用アプリが誕生し、「このアプリがあるなら舊字・舊かなで入力してみよう」といふ人が增えてゐるやうです。<br /><br />■「松茸」の64ビット版は作れないのか<br />　開發元の事業休止の知らせを聞いて、「このまま無くなってしまふにはあまりにも惜しい」といふ意󠄁見をよく耳にしましたし、私もその一人でした。「契冲」は只の「正字・正かな入力に對應したかな漢字變換システム」ではありませんでした。戰前󠄁に現役で國語敎育を受󠄁けた世代が作成󠄁した變換辭書で、漢字制限で滅多に見掛けなくなってしまった漢字表記による候補や、文語文向けの候補など、國語改革前󠄁の時代の言葉選󠄁びの細かなノウハウが詰まってゐるからです。<br />　勿論、現在のアプリのまま引繼ぐのも一つの方法でした。しかし、「契冲」で日本語入力出來ない64ビット版ソフトが主󠄁流になる時代が來る事が豫想されてをり、その前󠄁に新しいコンピュータへの對應が濟んでゐるのが理想的󠄁でした。<br />　しかし、管理工學硏究所󠄁はかな漢字變換システム「松茸」の開發を20年以上前󠄁に終󠄁了してをり、最新版の出る氣配は全󠄁くありません。本會でも「何百萬圓、何千萬圓掛かるか分らないが、管理工學硏究所󠄁に交涉して、『松茸』の64ビット版を作ってもらふしか方法はないのでは」と主󠄁張する人が時々ゐました。<br />　しかし、當時プログラムを作ってゐた社員が今でもゐる保證すらありません。「契冲」だけの爲に「松茸」の最新版を作ってもらふのも、人的󠄁・金額的󠄁に難しいでせう。本會で「『松茸』の64ビット版しか『契冲』が生き延󠄁びる道󠄁はない」と言ふ人に對し、私は「どうしても『松茸』でなければいけませんか？」と反論しましたが、それを理解してもらふのは困難でした。「『松茸』あらずんば『契冲』にあらず」といふ思ひ込󠄁みは意󠄁外にも大きなものでした。<br />　そもそも、「松茸」が歷史的󠄁假名遣󠄁によるかな漢字變換に最適󠄁なプログラムかと云ふと、さうとも言ひ切れません。野嵜健秀氏は<a href="http://www7b.biglobe.ne.jp/~w3c/PCTips/column/Keichu.html">自身のウェブサイト</a>でかう書いてゐます。<br /><blockquote><p>　「松茸」は、取敢ずWindows9xに對應しただけのＩＭＥであり、基本設計は１９８０年代當時そのまゝ、變換アルゴリズムは二世代以上前󠄁のものです。「契沖」の辭書の內容も、必ずしも充實してゐるとは言難く、必ずしも實際の文書作成󠄁で滿足出來るものであるとは言へません。<br />　また、「松茸」本體が「現代假名遣󠄁」で入力される事を前󠄁提に設計されてゐるらしい節があります。文法辭書の「契沖」は正假名遣󠄁に對應してゐるものの、正かなづかひで入力した時、妙に不自然な文節の切り方になる事があります。　<br /><br /></p></blockquote><br /><br />■「ハ行四段活用動詞」のハードル<br />　「『松茸』が駄目なら、Windowsに最初から附いてくるMicrosoft IMEに『契冲』の辭書は載せられないのか？」。それが出來れば苦勞はしません。「契冲」のかな漢字變換辭書は「プログラムを選󠄁ぶ」のです。<br />　「歷史的󠄁假名遣󠄁によるかな漢字變換」を實現するためには、一つの大きなハードルがあります。「ハ行四段活用動詞」（「言ふ」「笑ふ」など）の登錄に對應してゐるプログラムが少ないのです。文語體もとなると、上二段・下二段活用動詞等を的󠄁確に變換する必要󠄁もあります。對應してゐないソフトでも、「言は」「言ひ」「言ふ」……と全󠄁活用形に展開して登錄すればいいのですが、辭書のサイズが大きく作成󠄁が面倒だったり、變換候補が適󠄁切に出なかったり、處理時間が掛かったりしますから、なるべく最初から對應してゐるのが理想的󠄁です。<br />　「現在入手可能で、少くとも『ハ行四段活用動詞』の單語登錄に對應したかな漢字變換ソフト」といふ條件となると、幾つかに絞り込󠄁まれます。「ATOK」「Google日本語入力」「Mozc」（「Google日本語入力」のオープンソース版）の三つです。<br /><br />■契冲の品詞に「二段活用」は無かった<br />　「契冲」のかな漢字變換辭書を吸󠄁出すのは「辭書管理」の機能で簡單に行ふ事が出來ます。しかし、どうも出力が不完全󠄁である氣がして仕方ありませんでした。松茸標準の品詞は見當りますが、歷史的󠄁かなづかひで必要󠄁な品詞がほとんど見當らないのです。口語についてはハ行四段活用動詞が問題ですが、まづこの品詞名が見當りません。「上二段活用」「下二段活用」など、文語特有の品詞も見當りませんでした。<br />　メーカーの保證しない使ひ方ですが、「松茸」は文法辭書の改造󠄁が出來ます。MTBUNPO.DICといふファイルを改造󠄁ツール（MS-DOS版松茸用はフリーソフトとして存在したが、Windows用は見附けられず）で改變すると、獨自の活用を定義できるさうです。普通󠄁に考へると、ハ行四段活用や文語特有の品詞も追󠄁加されてゐてをかしくないはずです。しかし吸󠄁出したかな漢字變換辭書にはそんな品詞名はありませんでした。もしかしたら、文法辭書を改造󠄁した場合、「辭書管理」ツールでかな漢字變換辭書を吸󠄁出せないのではないか、といふ疑ひが出てきました。すると、「辭書管理」に賴らずに辭書の中身を吸󠄁出す必要󠄁がありますが、ファイルフォーマットは公開されてをらず、解析も難しいため難航しました。<br />　その原因が分ったのが、今から四年前󠄁。實はハ行四段活用動詞は「ワ行５段」といふ品詞で登錄されてゐたのです。そして二段活用はイ段やエ段の活用が「１段名詞」、ウ段が「１段非名詞」といふ品詞に分けて登錄されてゐたのです。市川さんに確認󠄁すると、その通󠄁りとの事でした。ナ變やラ變は「ナ行５段」「ラ行５段」で代用してゐましたが、「死ぬる」「有らば」「有り」も何故か正しく變換出來てゐました。形容詞のシク活用は口語と同じく「し」「じ」も語幹に含めた扱󠄁ひで登錄されてゐるやうです。「美しき」「美しかれ」といった文語の活用も正しく變換出來ます。<br /><br />■ATOKへの移植で挫折した<br />　まづは「ATOK」の辭書として移植できないか試してみました。「Google日本語入力」と異り、最初から入ってゐる變換辭書をまるまる無效化󠄁するのが容易だからです。そして上二段・下二段活用など文語の活用の多くにも對應してゐます。<br />　「契冲」で單語登錄してゐる語の品詞と、「ATOK」で登錄可能な品詞の一覽、そして變換表を作成󠄁し、Excelのワークシートにいろいろ函數を埋め込󠄁んで、契冲の辭書をATOKで取込󠄁めるやうに變換してみました（昔のExcel は約󠄁六萬五千行しか入れられなかったのですが、現在は辭書データ約󠄁二十萬行を丸ごと一つのシートに入れる事が出來て、作業效率󠄁も上がりました）。しかし結果は慘憺たるもので、まともな變換候補が出て來ません。とても實用にはなりませんでした。<br />　後になって分かったのですが、勿論「契冲」や「ATOK」が惡いのではなく、私の作成󠄁した變換テーブルで、品詞の對應が正しく出來てゐなかったのが原因でした。そしてこの問題が解決しないまま、時だけが過󠄁ぎていきました。松茸とWindows10/11との相性もあまり良くない事から、インストールがうまくいかなかったり面倒で使用を斷念するユーザの聲も時折聞くやうになっていきました。それではどうすれば良いか。「管理工學硏究所󠄁に交涉して、『松茸』の64ビット版を作ってもらへないのか」と相變はらずよく質問されました。<br /><br />■雜なプロトタイプ作成󠄁のつもりが奇跡起󠄁こる<br />　このやうな質問に「『松茸』以外のかな漢字變換システムに移植するのも一案だ」と口頭で說明󠄁しても、大抵は今ひとつピンと來ないやうでした。雜でも良いのでプロトタイプ版を作って實物で見せるのが一番だと思ひ、前󠄁回の移植挫折から何年か經ってゐましたが、作業をやり直す事にしました。<br />　今回の移植先は「ATOK」ではなく「Google日本語入力」に變更しました。「ATOK」は優れたソフトなのですが、買切り版が無くなりサブスクリプション（月󠄁間契約󠄁・年間契約󠄁）に一本化󠄁されてゐて、皆が無事インストール出來るかどうかの不安がありました。「Google日本語入力」は既存の候補を無效化󠄁するのが難しいのですが、フリーソフトで手輕にインストール出來ます。將來的󠄁に「Google日本語入力」のオープンソース版である「Mozc」に移植し、プログラムそのものも歷史的󠄁かなづかひ向きに改良するとしても、品詞の種類がほぼ同じなのでやりやすいでせう。<br />　「松茸」から「Google日本語入力」への品詞變換テーブルは出來てゐましたが、今度はExcelワークシートではなく、變換用のExcelマクロを新たに作成󠄁して變換してみました。「まあ何となく雰圍氣が分かるプロトタイプが作れたらそれでいい」とあまり期󠄁待してゐなかったのですが、單語がどのやうな品詞で登錄されてゐるのかの全󠄁容が見えてきた事もあり、この新しい變換プログラムの出力結果をテストしてみると、「大筋、これで良いのでは」と思ふ程󠄁、劇的󠄁に改善されてゐました。最初から「Google日本語入力」にある、新字・新かなによる變換候補も一緖に出て來ますが、「契冲」辭書の候補に目印を附ける事で、取敢へずどちらの候補を選󠄁べば良いのかの目安にしました。<br />　本會の髙﨑理事にも試用していただいたところ好評󠄁だったので、「契冲」の開發者である市川副會長にお會ひして、Windows11の64ビットアプリやMacで動くところ、またフォントを（從來の「契冲」に附屬してゐた）「文字鏡契冲明󠄁朝󠄁」や三年前󠄁に開發した「暫定正字明󠄁朝󠄁」に切換へると、正漢字の表示や印刷も可能である事を實演してきました。そして幸ひな事に、「契冲」の開發を國語問題協議會が引繼いだり頒布する許可や（元々はかなりの勞力を掛けて作られた有償ソフトでしたが、無償頒布で良いとの條件で、こんなに有難い事はありません）、また「契冲」の商標登錄は來年まで繼續してゐますが、歷史的󠄁かなづかひに關するソフトには「定家」「契冲」「宣長」など歷史的󠄁かなづかひに貢獻した人の名が相應しいでせうと云ふ事で、この名前󠄁も引續き使用する許可もいただきました。この場を借りて、市川副會長にお禮を申し上げます。<br />　自然な正字正かなの文書を綴れる「契冲」が新しいコンピュータでも不便なく使へる時が來て欲しいと思って七年、やうやく移植版の第一步が始まりました。「道󠄁具󠄁があれば使ひたい」人も增えるでせうし、そんな需要󠄁に應へるべく、より良い變換辭書にすべく改良を豫定してゐます。昔の文獻の引用程󠄁度なら最低限の內容の辭書で良いでせうが、私達󠄁は「日常の言葉」を綴るのにも使ひます。その爲には、「使ふ人が作る」なら、きっと最適󠄁なものが出來るでせう。<a name="more"></a>

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            <category>押井德馬</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191423331.html</link>
      <title>日本語ウォッチング（77）「何に例へたらよからう」／織田多宇人</title>
      <pubDate>Sat, 19 Jul 2025 07:30:00 +0900</pubDate>
      <description>何に例へたらよからう　「始めて聽いた時の感激は何に例へたらよかつたらうか」とか、「例へ聲を大にして說いた所󠄁で」で用ゐられてゐる「例へ」は、「例へたら」は「譬へたら・喩へたら」とし、「例へ聲を」は「たとへ聲を」と平󠄁假名で書くか、あるいは「假令聲を・縱令聲を」とすべき。「たとへば……」と例をあげる時には「例へば」であり、似通󠄁つた性質の他のものになぞらえる時、例へば「兔󠄀と龜の昔話にたとへるならば……」のやうな時には「譬（喩）へるなら……」である。また「たとへこの身はどうなら..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
何に例へたらよからう<br />　「始めて聽いた時の感激は何に例へたらよかつたらうか」とか、「例へ聲を大にして說いた所󠄁で」で用ゐられてゐる「例へ」は、「例へたら」は「譬へたら・喩へたら」とし、「例へ聲を」は「たとへ聲を」と平󠄁假名で書くか、あるいは「假令聲を・縱令聲を」とすべき。「たとへば……」と例をあげる時には「例へば」であり、似通󠄁つた性質の他のものになぞらえる時、例へば「兔󠄀と龜の昔話にたとへるならば……」のやうな時には「譬（喩）へるなら……」である。また「たとへこの身はどうならうと……」のやうに「かりに、よしや」の意󠄁の時には「たとへ」と平󠄁假名で書くか、あるいは漢字を使ふなら「假令・縱令」と書くのが普通󠄁である。なほ、この場合の「たとへ」は本來「たとひ」であり、「たとひ」と書いた方が望󠄂ましい。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>織田多宇人</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191415462.html</link>
      <title>かなづかひ名物百珍（45）「杣（そま）づと」／髙﨑一郞</title>
      <pubDate>Fri, 11 Jul 2025 19:40:00 +0900</pubDate>
      <description>　奈良縣東吉野村にある「御菓子司 西善」の栗羊羹。「杣（そま）」は伐採󠄁用の山を指し、また「つと（苞・裹）」は「包󠄁み」の轉で土產物などを意󠄁味する。「藁づと」「家づと」など、現代表記でも何故か「ずと」とはしない。通󠄁常「つと」はさほど語意󠄁識の働く言葉ではないだらう。　日本の髮型「つと（髱）」も同樣である。「角髱（かくづと）」「鷗髱（かもめづと）」「さげづと（下髱）」いづれも「づと」である。「髱」は「たぼ」ともいふ。　「西善」では「嚴瓮最中」も製造󠄁してゐる。「嚴瓮（いつへ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE045E69DA3E381A5E381A8a.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="かな百045杣づとa.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE045E69DA3E381A5E381A8a-thumbnail2.jpg" width="320" height="320"></a><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE045E69DA3E381A5E381A8bE59AB4E793AE.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="かな百045杣づとb嚴瓮.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE045E69DA3E381A5E381A8bE59AB4E793AE-thumbnail2.jpg" width="225" height="225"></a><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE045E69DA3E381A5E381A8cE89781E88B9E.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="かな百045杣づとc藁苞.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE045E69DA3E381A5E381A8cE89781E88B9E-thumbnail2.jpg" width="320" height="240"></a><br />　奈良縣東吉野村にある「御菓子司 西善」の栗羊羹。「杣（そま）」は伐採󠄁用の山を指し、また「つと（苞・裹）」は「包󠄁み」の轉で土產物などを意󠄁味する。「藁づと」「家づと」など、現代表記でも何故か「ずと」とはしない。通󠄁常「つと」はさほど語意󠄁識の働く言葉ではないだらう。<br /><br />　日本の髮型「つと（髱）」も同樣である。「角髱（かくづと）」「鷗髱（かもめづと）」「さげづと（下髱）」いづれも「づと」である。「髱」は「たぼ」ともいふ。<br /><br />　「西善」では「嚴瓮最中」も製造󠄁してゐる。「嚴瓮（いつへ）」とは祭事に神酒を捧げる壺。こちらは神武東征傳說の慶事にちなむ。<br /><a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>高崎一郎</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191410622.html</link>
      <title>國語のこゝろ(33)「『ひらがなを禁止する』のではない」／押井德馬</title>
      <pubDate>Mon, 07 Jul 2025 07:30:00 +0900</pubDate>
      <description>【今回の要󠄁約󠄁】①「戰前󠄁の公的󠄁な國語表記ではひらがなが書かれなかった」は噓知識です②戰前󠄁の學校敎育は「カタカナ先習󠄁」でした③しかしカタカナを習󠄁った後はひらがなも習󠄁ひ、公的󠄁にも私的󠄁にも廣く使はれました【主󠄁な漢字の新舊對應表】國（国）　戰（戦）　學（学）　敎（教）　舊（旧）　對（対）　應（応）　澤（沢）　辯（弁）　據（拠）　獻（献）　僞（偽）　敕（敕）　實（実）　當（当）　體（体）　讀（読）　圖（図）　單（単）　眞（真）　寫（写）　樣（様）　變（変）　發（発）..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
【今回の要󠄁約󠄁】<br />①「戰前󠄁の公的󠄁な國語表記ではひらがなが書かれなかった」は噓知識です<br />②戰前󠄁の學校敎育は「カタカナ先習󠄁」でした<br />③しかしカタカナを習󠄁った後はひらがなも習󠄁ひ、公的󠄁にも私的󠄁にも廣く使はれました<br /><br />【主󠄁な漢字の新舊對應表】<br />國（国）　戰（戦）　學（学）　敎（教）　舊（旧）　對（対）　應（応）　澤（沢）　辯（弁）　據（拠）　獻（献）　僞（偽）　敕（敕）　實（実）　當（当）　體（体）　讀（読）　圖（図）　單（単）　眞（真）　寫（写）　樣（様）　變（変）　發（発）　氣（気）　亂（乱）　殘（残）　雜（雑）　畫（画）　兩（両）　廳（庁）　會（会）　爲（為）　廣（広）　<br /><br />■「舊かなづかひで漢字ひらがな交じりなのは中途󠄁半󠄁端」と主󠄁張する人がゐる<br />　私達󠄁が歷史的󠄁かなづかひによる文章を書いていると、「中途󠄁半󠄁端な舊かなづかひだ」と非難される事がしばしばあります。<br />　たとへば「舊かなづかひの文章なのに、漢字カタカナ交じりで書かないのは中途󠄁半󠄁端」と言はれたりします。<br />　その種の人によると、「戰前󠄁は國語を漢字カタカナ交じり文で書くもので、漢字ひらがな交じり文は珍しかった」と云ふことです。「いいえ、漢字ひらがな交じり文で書かれた例がこんなに澤山ありますよ」と實例を示すと、「私は公的󠄁な文書の表記の話をしただけで、小說などは例外だ」と急󠄁に苦しい辯解をします。また近󠄁年はAIに質問した回答を根據にこの種の主󠄁張をする事もあります。<br />　また、戰前󠄁の文獻とされるものが漢字ひらがな交じりで書かれてゐると「これは僞物だ」と決めつける人もゐます。<br />　なるほど、明󠄁治憲󠄁法や舊民法、敎育敕語など、戰前󠄁の法令や敕語は漢字カタカナ交じり文で書かれたのは事實です。しかし、「戰前󠄁は公的󠄁な表記としては漢字カタカナ交じりで書くものだった」と云ふのは果して本當でせうか。<br /><br />■誤󠄁解の原因<br />　戰前󠄁の法令や敕語が漢字カタカナ交じり文で書かれたので、民法や刑法や商法などが文語體だった時代に法律の勉強をした人は「戰前󠄁の文章＝漢字カタカナ交じり」といふ印象があるかも知れません。<br />　また、學校敎科書も漢字カタカナ交じり文が多く揭載されました。國語讀本の最初の文章が「ハナ　ハト　マメ　マス」とか「サイタ　サイタ　サクラガ　サイタ」だったのが知られてゐて、「戰前󠄁の國語とはカタカナで書くものだったのか」と思ひがちです。<br />　明󠄁治～昭和にかけての文豪達󠄁の作品が敎科書に揭載されたり文庫本に收錄されたりしますが、口語體の作品の場合、大抵は「現代仮名遣い」に直されてしまひます。同時期󠄁の文語體の文章は漢字以外の表記が直されない事が多いのですが、カタカナで書かれた割󠄀合が口語體よりは高く、これも「歷史的󠄁かなづかひ＝文語體＝カタカナ」といふ誤󠄁解に拍車を掛けてゐる事が想像できます。<br />　それだけならまだしも、「戰前󠄁は公的󠄁な表記としては漢字カタカナ交じりで書くものだった」と主󠄁張する人があまりにも多く、またAIもその意󠄁見を學習󠄁したのか、同樣の回答をする事があります。<br />　しかし實態はどうだったのか、これから調󠄁べてみませう。<br /><br />■カタカナ先習󠄁<br />　まづは國語敎科書から調󠄁べてみませう。<a href="https://dl.ndl.go.jp">「国会図書館デジタルコレクション」</a>のウェブサイトには、大正～昭和にかけての『尋󠄁常小學國語讀本』全󠄁十二卷が無料で公開されてゐます。<br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874196">卷一</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874184">卷二</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874185">卷三</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874186">卷四</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874187">卷五</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874189">卷六</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874190">卷七</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874191">卷八</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874192">卷九</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874195">卷十</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874197">卷十一</a><br /><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1874198卷三">卷十二</a><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E59C8BE8AA9EE8AE80E69CACE58DB7E4B880.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_國語讀本卷一.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E59C8BE8AA9EE8AE80E69CACE58DB7E4B880-thumbnail2.jpg" width="320" height="246"></a><br />　卷一や卷二を見ると、確かにカタカナで書かれてゐます。「それ見ろ、戰前󠄁は公的󠄁な表記としては漢字カタカナ交じりで書くものだった！」いいえ、慌󠄁てないで下さい。次󠄁の卷も見てみませう。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E59C8BE8AA9EE8AE80E69CACE58DB7E4B889.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_國語讀本卷三.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E59C8BE8AA9EE8AE80E69CACE58DB7E4B889-thumbnail2.jpg" width="320" height="240"></a><br />　卷三の第四章になると「うちの子ねこ」と題して漢字ひらがな交じりの文章が登場します。第八章の最後には、ひらがなの五十音󠄁圖もあります。その後は、漢字カタカナ交じり文の章もあれば漢字ひらがな交じり文の章もあるといった具󠄁合ですが、卷十二に至ってはすべての章が漢字ひらがな交じり文です。<br />　このやうに、戰前󠄁の國語敎育は現代とは逆󠄁に「カタカナを先に習󠄁ひ、ひらがなをその後で習󠄁ふ」方式でした。これを「カタカナ先習󠄁」と呼びます。<br />　もう一つ分るのが、戰前󠄁の國語敎育では「漢字カタカナ交じり文」と「漢字ひらがな交じり文」の兩方を敎へてゐた事です。戰後は原則として「漢字ひらがな交じり文」だけになってしまひましたが、戰前󠄁は單純にその逆󠄁だったのではなく、もう一つのヴァリエーションがあったのです。<br /><br />■藤󠄁原定家もひらがなで書いた<br />　「ひらがなは女手と呼ばれてゐたから、昔は男は書かないものだった」と云ふのも誤󠄁解です。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E58FA4E4BB8AE5928CE6AD8CE99B86E58DB7E7ACACE4B880.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_古今和歌集卷第一.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E58FA4E4BB8AE5928CE6AD8CE99B86E58DB7E7ACACE4B880-thumbnail2.jpg" width="320" height="242"></a><br />　平󠄁安時代、西曆九〇五年の<a href="https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E5%92%8C%E6%AD%8C%E9%9B%86/%E5%B7%BB%E4%B8%80">『古今和歌集』</a>は醍醐天皇の敕撰和歌集でしたが、漢文で書かれた「眞名序」などを別にすれば、漢字ひらがな交じり文で書かれてゐます。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E897A4E58E9FE5AE9AE5AEB6E887AAE7AD86E69CACE6BA90E6B08FE789A9E8AA9E.png" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_藤原定家自筆本源氏物語.png" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E897A4E58E9FE5AE9AE5AEB6E887AAE7AD86E69CACE6BA90E6B08FE789A9E8AA9E-thumbnail2.png" width="320" height="240"></a><br />　鎌󠄁倉時代の藤󠄁原定家は紫式部の『源氏物語』を寫本しましたが、もちろん漢字ひらがな交じり文で書いてゐます。話は橫道󠄁に逸れますが、定家は樣々な古典を寫本するにあたり、かなづかひをどうするかの問題が出てきたので、『下官集』の「嫌󠄁文字事（文字を嫌󠄁ふ事）」といふ章にまとめてゐて（語の例は漢字ひらがな交じりで書かれてゐる）、これが後の歷史的󠄁かなづかひの元となりました。<br /><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_1789_E8A2ABE4BBB0E6B8A1E4B98BE5BEA1E8AB8BE69BB8.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_1789_被仰渡之御請書.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_1789_E8A2ABE4BBB0E6B8A1E4B98BE5BEA1E8AB8BE69BB8-thumbnail2.jpg" width="200" height="320"></a><br />（畫像は寬政元年『被仰渡之御請󠄁書』）<br />　江戶時代の古文書と聞くと、「漢字ひらがな交じり文」「漢字カタカナ交じり文」どちらの印象が強いでせうか。もちろん後者もありましたが、草書の一流派である「御家流（おいへりう）」で書かれた「漢字ひらがな交じり文」もかなり多く、その當時の文書を讀み解く古文書講󠄁座では、頻繁に出てくるひらがなの變體がなをどんどん憶える事が求められます。<br /><br />■漢字ひらがな交じり文は公的󠄁にも私的󠄁にも<br />　「新聞は？　漢字カタカナ交じりだったのでは？」もしかしたら法令の多く含まれる<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/11286571">官報</a>の事でせうか。官報は法令も多く載りますし、戰前󠄁は漢字カタカナ交じりでした。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_1933_E69DB1E4BAACE69C9DE697A5E696B0E8819E_E881AFE79B9FE38288E38195E38289E381B0.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_1933_東京朝日新聞_聯盟よさらば.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_1933_E69DB1E4BAACE69C9DE697A5E696B0E8819E_E881AFE79B9FE38288E38195E38289E381B0-thumbnail2.jpg" width="320" height="238"></a><br />　しかし一般的󠄁な新聞は、現代と同じく漢字ひらがな交じり文が普通󠄁でした。有名な國際聯盟󠄁脫退󠄁を傳へる記事も「聯盟󠄁ヨサラバ！」ではなく「聯盟󠄁よさらば！」でした。<br /><br />　お役所󠄁の出す文書が絕對に漢字カタカナ交じりだったかと云ふと、さうでもありませんでした。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_1872_E882B2E5AD90E5918AE8ABAD.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_1872_育子告諭.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_1872_E882B2E5AD90E5918AE8ABAD-thumbnail2.jpg" width="320" height="210"></a><br />　これは明󠄁治五年の『育子吿諭󠄀』で、漢字ひらがな交じり文です。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E59C8BE9AB94E381AEE69CACE7BEA9.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_國體の本義.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E59C8BE9AB94E381AEE69CACE7BEA9-thumbnail2.jpg" width="320" height="274"></a><br />　文部省の發行した<a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1111807">『國體の本義』</a>といふ本は、題名からして如何にも「日本の魂！」といふ氣迫󠄁が感じられますが、題名も本文も漢字ひらがな交じりでした。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E58B85E591BDE4B88BE3828BE8BB8DE69797E381ABE6898BE59091E3818BE381B5E381AA.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_勅命下る軍旗に手向かふな.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E58B85E591BDE4B88BE3828BE8BB8DE69797E381ABE6898BE59091E3818BE381B5E381AA-thumbnail2.jpg" width="197" height="320"></a><br />　二・二六事件で叛亂兵に吿げるアドバルーンにあった文字も「勅命下ル軍旗ニ手向フナ」ではなく「勅命下る軍旗に手向ふな」であった事が寫眞に殘ってゐます。<br /><br />　民間の讀物では、先に述󠄁べた「カタカナ先習󠄁」もあって幼年向けの讀物はカタカナで書く事が多かったのですが、それ以外の小說や雜誌などはむしろ漢字ひらがな交じりで書かれる事が多く、漢字カタカナ交じりの本は比較的󠄁珍しいものです。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E5A48FE79BAEE6BCB1E79FB3_E59D8AE381A4E381A1E38284E38293p49.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_夏目漱石_坊つちやんp49.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E5A48FE79BAEE6BCB1E79FB3_E59D8AE381A4E381A1E38284E38293p49-thumbnail2.jpg" width="197" height="320"></a><br />　有名な『坊つちやん』は題名からして『坊ツチヤン』ではなく漢字ひらがな交じりです（「赤シャツ」「マドンナ」などの外來語はカタカナ）。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E794B0E6B2B3E6B0B4E6B3A1_E381AEE38289E3818FE3828DE4B88AE7AD89E585B5p2.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="國語のこゝろ33_田河水泡_のらくろ上等兵p2.jpg" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E59C8BE8AA9EE381AEE38193E3829DE3828D33_E794B0E6B2B3E6B0B4E6B3A1_E381AEE38289E3818FE3828DE4B88AE7AD89E585B5p2-thumbnail2.jpg" width="320" height="231"></a><br />　戰前󠄁の漫畫が好きな人なら大抵知ってゐる『のらくろ』も、題名からしてひらがなです。<br /><br />■一種類に塗り潰したのが戰後の國語改革<br />　このやうに、戰前󠄁は漢字ひらがな交じり文・漢字カタカナ交じり文の兩方が使はれてゐた事が分ります。文字を習󠄁ひたての子供向けの本や、敕語や法令などは大抵後者でしたが、それ以外は前󠄁者を當り前󠄁のやうに見掛けました。しかし戰後の國語改革の頃から、敎科書が「ひらがな先習󠄁」の方針になったり、お役所󠄁の文書も漢字ひらがな交じりになった事もあり、漢字カタカナ交じり文はあまり書かれなくなっていきました（敎科書が「ひらがな先習󠄁」になった理由については、<a href="https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kakuki/03/sokai024/03.html">文化󠄁廳のウェブサイトにある國語審議會の議事錄</a>を讀むと、土岐善麿󠄁會長（ローマ字論者だった）は「戦後は現実的な文字生活から考えてひらがなから教えることになった」と說明󠄁してゐます。つまり日常生活ではひらがながそれほど一般に使はれてゐた證據です）。ただし「漢字ひらがな交じり文」への統一は、漢字の文字部品や語の構󠄁造󠄁を壞した「当用漢字表」「現代かなづかい」の問題に比べれば極些細な問題だと私は考へます。<br />　つまり、「漢字ひらがな交じり文を止めて、漢字カタカナ交じり文で書く」事は、國語改革以前󠄁の狀態に戾す事にはなりません。どちらで書いても良いのです。そもそも私達󠄁は「漢字カタカナ交じり文でないと正統な國語にならない」なんて一言も言ってゐませんし、「それで書かないと中途󠄁半󠄁端」と云ふのは只の「神話」、「藁人形論法」です。<br />　「戰前󠄁の公的󠄁な國語表記ではひらがなが書かれなかった」のやうな噓知識、歷史改竄を見破る爲にも、廣い樣々なカテゴリの戰前󠄁の文獻に親しんで、當時の表記の傾向をつかんでいきませう。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>押井德馬</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191315762.html</link>
      <title>日本語ウォッチング（76）「デザインも仲々だ」／織田多宇人</title>
      <pubDate>Fri, 11 Apr 2025 23:00:00 +0900</pubDate>
      <description>デザインも仲々だ　「色もいいがデザインも仲々だ」と言ふ風な書き方を時々見かけるが、「なかなか」に漢字をあてるとすれば「仲々」より「中々」の方が良いのではないか。「なかなか」には、①  豫想した程󠄁度を上回るさま。かなりなさま。「―な技倆者（やりて） だと見えるナ」、② 物事が豫想したやうには容易に實現しないさま。「具󠄁體化󠄁まではまだーだ」、の他に古い使い方で③  中途󠄁半󠄁端なさま。また、中途󠄁半󠄁端で、いつそさうでないほうがましなさま。と言ふのがあり、これから①②の意󠄁味..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
デザインも仲々だ<br />　「色もいいがデザインも仲々だ」と言ふ風な書き方を時々見かけるが、「なかなか」に漢字をあてるとすれば「仲々」より「中々」の方が良いのではないか。「なかなか」には、①  豫想した程󠄁度を上回るさま。かなりなさま。「―な技倆者（やりて） だと見えるナ」、② 物事が豫想したやうには容易に實現しないさま。「具󠄁體化󠄁まではまだーだ」、の他に古い使い方で③  中途󠄁半󠄁端なさま。また、中途󠄁半󠄁端で、いつそさうでないほうがましなさま。と言ふのがあり、これから①②の意󠄁味に發展したと言はれてゐるので「中々」の方が妥󠄁當だらう。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>織田多宇人</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191307352.html</link>
      <title>かなづかひ名物百珍（44）「をくづれ水仙鄕」／髙﨑一郞</title>
      <pubDate>Sat, 05 Apr 2025 07:30:00 +0900</pubDate>
      <description>　千葉縣鋸南町の公園。一帶は江戶時代から水仙の栽培が盛󠄁んで、村名にちなみ「元名（もとな）の花󠄁」と呼ばれたといふ。「をくづれ」の稱は周󠄀邊の地名「大崩󠄁」に由來するが、何かの古文書の表記をそのまま採󠄁用したらしい。正しくは「おくづれ」とすべきであらう。　ただし「大原女」をオハラメ、明󠄁日香村「小原」がオーハラであるやうに、大小逆󠄁轉したの讀み方は意󠄁外に多いから、ひょっとすると「小崩󠄁」であった可能性も無いとはいへない。とはいへ「本來は」ばかり追󠄁及󠄁しても詮ないことが多く..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE044E38292E3818FE381A5E3828CE6B0B4E4BB99E983B7a.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[をくづれ水仙郷]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE044E38292E3818FE381A5E3828CE6B0B4E4BB99E983B7a-thumbnail2.jpg" width="320" height="180"></a><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE044E38292E3818FE381A5E3828CE6B0B4E4BB99E983B7b.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[をくづれ水仙郷]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE044E38292E3818FE381A5E3828CE6B0B4E4BB99E983B7b-thumbnail2.jpg" width="179" height="320"></a><br />　千葉縣鋸南町の公園。一帶は江戶時代から水仙の栽培が盛󠄁んで、村名にちなみ「元名（もとな）の花󠄁」と呼ばれたといふ。「をくづれ」の稱は周󠄀邊の地名「大崩󠄁」に由來するが、何かの古文書の表記をそのまま採󠄁用したらしい。正しくは「おくづれ」とすべきであらう。<br /><br />　ただし「大原女」をオハラメ、明󠄁日香村「小原」がオーハラであるやうに、大小逆󠄁轉したの讀み方は意󠄁外に多いから、ひょっとすると「小崩󠄁」であった可能性も無いとはいへない。とはいへ「本來は」ばかり追󠄁及󠄁しても詮ないことが多く、通󠄁常は漢字表記との調󠄁和があればよしとなる。<br /><br />　所󠄁在地の現稱は「安房󠄁郡鋸南町大崩󠄁（おくずれ）地先」で、古くから渴水に惱まされ棚󠄁田が多かったといふから、急󠄁峻で崩󠄁落しやすい地形であったやうだ。昭和61年には大崩󠄁川（佐久間水系）をせき止めて佐久間ダムが完成󠄁し、その周󠄀邊整備として水仙公園が誕生した。ちなみに天龍󠄁川の佐久間ダムは別地である。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>高崎一郎</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191302772.html</link>
      <title>國語のこゝろ(32)「『正かな式ローマ字』試案」／押井德馬</title>
      <pubDate>Tue, 01 Apr 2025 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>【主󠄁な漢字の新舊對應表】國（国）　舊（旧）　對（対）　應（応）　會（会）　默（黙）　發（発）　譯（訳）　氣（気）　寶（宝）　樣（様）　號（号）　區（区）　殘（残）　當（当）　假（仮）　來（来）　體（体）　廢（廃）　覽（覧）■Nihon-siki ha horobiru ka? Iie, Seikana-siki Rooma-zi to site yomigaheru!?（日本式は滅びるか？　いいえ、正かな式ローマ字として蘇る！？）Nihon-siki/Kunrei-siki..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
【主󠄁な漢字の新舊對應表】<br />國（国）　舊（旧）　對（対）　應（応）　會（会）　默（黙）　發（発）　譯（訳）　氣（気）　寶（宝）　樣（様）　號（号）　區（区）　殘（残）　當（当）　假（仮）　來（来）　體（体）　廢（廃）　覽（覧）<br /><br />■Nihon-siki ha horobiru ka? Iie, Seikana-siki Rooma-zi to site yomigaheru!?<br />（日本式は滅びるか？　いいえ、正かな式ローマ字として蘇る！？）<br />Nihon-siki/Kunrei-siki demo <i>Hepburn</i>-siki (Hebon-siki) demo nai &ldquo;Seikana-siki Rooma-zi&rdquo; wo nanto naku siyou site wiru kwaiin ga itibu ni wiru yau nano de, anmoku no reukai wo meibunkwa subeku, sauan wo sakusei site mimasita. Kore ha, Kokugo Mondai Kehugikwai to site seisiki ni kimatta mono deha naku, akumademo iti-kwaiin ni yoru sian desu. Go-iken wo o-mati site wimasu.<br />（日本式／訓令式でもヘボン式でもない「正かな式ローマ字」を何となく使用してゐる會員が一部にゐるやうなので、暗󠄁默の諒解を明󠄁文化󠄁すべく、草案を作成󠄁してみました。これは國語問題協議會として正式に決まったものではなく、飽󠄁くまでも一會員による私案です。御意󠄁見を御待ちしてゐます。）<br /><br />■Seikana-siki Rooma-zi (Rekisi-teki Kana-dukahi ni yoru Rooma-zi) no tuduri-kata (Sauan)<br />（正かな式ローマ字（歷史的󠄁かなづかひによるローマ字）の綴り方（草案））<br /><br />Kokugo ha gensoku to site kanzi-kana maziri de heuki suru ga, honpeu de ha <i>website</i> no <i>address</i>, <i>mail address</i>, <i>password</i> nado wo hukume, kana mo kanzi mo siyou si-durai bamen de, reigwai-teki ni kokugo wo Seikana-siki Rooma-zi ni yori tuduru baai no, heuki no meyasu wo simesu.<br />（國語は原則として漢字かな交じりで表記するが、本表ではウェブサイトのアドレス、メイルアドレス、パスワード等を含め、かなも漢字も使用しづらい場面で、例外的󠄁に國語を正かな式ローマ字により綴る場合の、表記の目安を示す。）<br /><br />1.Sokuon no reigwai nado wo nozoki, sute-gana wo siyou suru Rekisi-teki Kana-dukahi ni yoru kana-heuki to, honpeu no Rooma-zi ha, gensoku to site ittai-iti de taiou suru. Tatoheba, zyosi no &ldquo;ハ&rdquo; &ldquo;ヘ&rdquo; &ldquo;ヲ&rdquo; ha, &ldquo;ha&rdquo; &ldquo;he&rdquo; &ldquo;wo&rdquo; to kaku.<br />（促音󠄁の例外等を除き、捨󠄁てがなを使用する歷史的󠄁かなづかひによるかな表記と、本表のローマ字は、原則として一對一で對應する。　たとへば、助詞の「ハ」「ヘ」「ヲ」は、&ldquo;ha&rdquo; &ldquo;he&rdquo; &ldquo;wo&rdquo;と書く。）<br /><br />2.Hatuon no &ldquo;ン&rdquo; ha, &ldquo;n&rdquo; to kaku (&ldquo;nn&rdquo; de ha nai). Tadasi, &ldquo;ム&rdquo; tomo kakeru &ldquo;ン&rdquo; ha, &ldquo;m&rdquo; to kaite mo yoi.<br />（撥音󠄁の「ン」は、&ldquo;n&rdquo;と書く（&ldquo;nn&rdquo;ではない）。ただし、「ム」とも書ける「ン」は、mと書いてもよい。）<br />Rei) あんぱん anpan  さんま sanma  日本橋（にほんばし）Nihonbasi  いかにせむ ika ni sem<br /><br />3.Hatuon no &ldquo;n&rdquo; to, tugi ni kuru boin-zi mata ha &ldquo;y&rdquo; to wo kiri-hanasu hitueu ga aru baai ni ha, gensoku to site, &ldquo;n&rdquo; no tugi ni &ldquo;'&rdquo; wo ireru. &ldquo;'&rdquo; no kigau wo siyou dekinai baai ha, sono kagiri de ha nai.<br />（撥音󠄁の&ldquo;n&rdquo;と、次󠄁に來る母音󠄁字又は&ldquo;y&rdquo;とを切離す必要󠄁がある場合には、原則として、&ldquo;n&rdquo;の次󠄁に&ldquo;'&rdquo;を入れる。&ldquo;'&rdquo;の記號を使用出來ない場合はその限りではない。）<br />Rei) 任意（にんい） nin'i  本屋（ほんや） hon'ya<br /><br />4.Sokuon ha, saisyo no siin-zi wo kasanete arahasu.<br />（促音󠄁は最初の子音󠄁字を重ねて表す。）<br />Rei) 日本（にっぽん） Nippon  發車（はっしゃ） hassya<br /><br />5.Kai-euon ha, sute-gana wo siyou suru Rekisi-teki Kana-dukahi ni yoru kana-heuki ni zyunzite kaku. Sute-gana de kaku kai-euon ha, siin-zi ni &ldquo;ya&rdquo; mata ha &ldquo;yu&rdquo; mata ha &ldquo;yo&rdquo; wo tukete kaku. &ldquo;ェ&rdquo; no sute-gana mo kai-euon ni zyunzite kaku.<br />（開拗音󠄁は、捨󠄁てがなを使用する歷史的󠄁かなづかひによるかな表記に準じて書く。捨󠄁てがなで書く開拗音󠄁は、子音󠄁字に&ldquo;ya&rdquo;又は&ldquo;yu&rdquo;又は&ldquo;yo&rdquo;を附けて書く。「ェ」の捨󠄁てがなも開拗音󠄁に準じて書く。）<br />Rei) 宮殿（きゅうでん） kyuuden  胡瓜（きうり） kiuri  チェ！ Tye!  シェー！ Syee!<br /><br />6.Gahu-euon wo heuki suru baai ha, sute-gana wo siyou suru Rekisi-teki Kana-dukahi ni yoru kana-heuki ni zyunzi, &ldquo;k&rdquo; mata ha &ldquo;g&rdquo; ni, &ldquo;wa&rdquo; mata ha &ldquo;wi&rdquo; mata ha &ldquo;we&rdquo; wo tukete kaku.<br />（合拗音󠄁を表記する場合は、捨󠄁てがなを使用する歷史的󠄁かなづかひによるかな表記に準じ、&ldquo;k&rdquo;又は&ldquo;g&rdquo;に、&ldquo;wa&rdquo;又は&ldquo;wi&rdquo;又は&ldquo;we&rdquo;を附けて書く。）<br />Rei) 會社（くゎいしゃ） kwaisya  語源（ごぐ<sub>ゑ</sub>ん） gogwen<br /><br />7.Tyauon ha, Rekisi-teki Kana-dukahi ni yoru kana-heuki ni zyunzite kaku.<br />（長音󠄁は歷史的󠄁かなづかひによるかな表記に準じて書く。）<br />Rei)ああ無情󠄁（ああむじゃう） Aa muzyau  いいえ iie  言ひ譯（いひわけ） ihiwake  空氣（くうき） kuuki  姉さん（ねえさん） neesan  先生（せんせい） sensei  おお寶塚（おおたからづか） Oo Takaraduka  狼（おほかみ） ohokami  王樣（わうさま） wausama  扇󠄁（あふぎ） ahugi  十日（とをか） towoka<br /><br />8.Komozi nomi de kaku baai wo nozoki, bun no kaki-hazime oyobi koiu-meisi ha gensoku to site gotou wo oomozi de kaku.<br />（小文字のみで書く場合を除き、文の書始め及󠄁び固有名詞は原則として語頭を大文字で書く。）<br />Rei) 東京（とうきゃう） Toukyau<br /><br />9.Kuuhaku (<i>space</i>) mata ha &ldquo;_&rdquo; nado no daiyou-kigau wo ireru koto ga yurusareru baai ha, gensoku to site go-tanwi de wakati-gaki suru.<br />（空白（スペース）又は&ldquo;_&rdquo;などの代用記號を入れる事が許される場合は、原則として語單位で分ち書きする。）<br /><br />10.Kaigyau ga kanou de aru baai ha, gensoku to site go no totyuu de gyau wo aratame nai. Yamu wo ezu go no totyuu de kaigyau suru baai ha, dekiru dake onsetu-tanwi de kugitte gyau-matu ni &ldquo;-&rdquo; wo ire, go no nokori wo tugi no gyau ni okuru.<br />（改行が可能である場合は、原則として語の途󠄁中で行を改めない。已むを得ず語の途󠄁中で改行する場合は、出來るだけ音󠄁節單位で區切って行末に&ldquo;-&rdquo;を入れ、語の殘りを次󠄁の行に送󠄁る。）<br /><br />11.Hukugahu-go ha, tekitau na kasyo de &ldquo;-&rdquo; de kugittari, kuuhaku wo irete kaitemo yoi.<br />（複合語は適󠄁當な箇所󠄁で&ldquo;-&rdquo;で區切ったり、空白を入れて書いてもよい。）<br />Rei) 民主󠄁主󠄁義（みんしゅしゅぎ） minsyu-syugi  歷史的󠄁假名遣󠄁（れきしてきかなづかひ）Rekisi-teki Kana-dukahi<br /><br />12.Gwairai-go (kango wo nozoku) ha, moto no tuduri wo <i>italic</i>-tai mata ha kasen wo hiite kaitemo yoi.<br />（外來語（漢語を除く）は元の綴りをイタリック體または下線を引いて書いてもよい。）<br />Rei) インターネット <i>Internet</i> <u>Internet</u><br /><br />13.Gwairai-go, gi-on nado de motiwirareru tokusyu-on no kaki-arawasikata ha honpeu de ha sadame nai.<br />（外來語、擬音󠄁等で用ゐられる特殊音󠄁の書き表し方は本表では定めない。）<br /><br /><table border="1"><tr><td>あ a</td><td>い i</td><td>う u</td><td>え e</td><td>お o</td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>か ka</td><td>き ki</td><td>く ku</td><td>け ke</td><td>こ ko</td><td>きゃ kya</td><td>きゅ kyu</td><td>きぇ kye</td><td>きょ kyo</td><td>くゎ kwa</td><td>く<sub>ゐ</sub> kwi</td><td>く<sub>ゑ</sub> kwe</td></tr><tr><td>さ sa</td><td>し si</td><td>す su</td><td>せ se</td><td>そ so</td><td>しゃ sya</td><td>しゅ syu</td><td>しぇ sye</td><td>しょ syo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>た ta</td><td>ち ti</td><td>つ tu</td><td>て te</td><td>と to</td><td>ちゃ tya</td><td>ちゅ tyu</td><td>ちぇ tye</td><td>ちょ tyo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>な na</td><td>に ni</td><td>ぬ nu</td><td>ね ne</td><td>の no</td><td>にゃ nya</td><td>にゅ nyu</td><td>にぇ nye</td><td>にょ nyo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>は ha</td><td>ひ hi</td><td>ふ hu</td><td>へ he</td><td>ほ ho</td><td>ひゃ hya</td><td>ひゅ hyu</td><td>ひぇ ye</td><td>ひょ hyo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>ま ma</td><td>み mi</td><td>む mu</td><td>め me</td><td>も mo</td><td>みゃ mya</td><td>みゅ myu</td><td>みぇ mye</td><td>みょ myo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>や ya</td><td>い (yi)</td><td>ゆ yu</td><td>え ye</td><td>よ yo</td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>ら ra</td><td>り ri</td><td>る ru</td><td>れ re</td><td>ろ ro</td><td>りゃ rya</td><td>りゅ ryu</td><td>りぇ rye</td><td>りょ ryo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>わ wa</td><td>ゐ wi</td><td>う (wu)</td><td>ゑ we</td><td>を wo</td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>ん n</td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>が ga</td><td>ぎ gi</td><td>ぐ gu</td><td>げ ge</td><td>ご go</td><td>ぎゃ gya</td><td>ぎゅ gyu</td><td>ぎぇ gye</td><td>ぎょ gyo</td><td>ぐゎ gwa</td><td>ぐ<sub>ゐ</sub> gwi</td><td>ぐ<sub>ゑ</sub> gwe</td></tr><tr><td>ざ za</td><td>じ zi</td><td>ず zu</td><td>ぜ ze</td><td>ぞ zo</td><td>じゃ zya</td><td>じゅ zyu</td><td>じぇ zye</td><td>じょ zyo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>だ da</td><td>ぢ di</td><td>づ du</td><td>で de</td><td>ど do</td><td>ぢゃ dya</td><td>ぢゅ dyu</td><td>ぢぇ dye</td><td>ぢょ dyo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>ば ba</td><td>び bi</td><td>ぶ bu</td><td>べ be</td><td>ぼ bo</td><td>びゃ bya</td><td>びゅ byu</td><td>びぇ bye</td><td>びょ byo</td><td></td><td></td><td></td></tr><tr><td>ぱ pa</td><td>ぴ pi</td><td>ぷ pu</td><td>ぺ pe</td><td>ぽ po</td><td>ぴゃ pya</td><td>ぴゅ pyu</td><td>ぴぇ pye</td><td>ぴょ pyo</td><td></td><td></td><td></td></tr></table><br /><br /><br />■Wohari ni<br />（終󠄁はりに）<br />Watasi ha, kanzi haisi ni ha motiron hantai simasu. &ldquo;Sonna hito ga Rooma-zi de zenbun wo kaku nante kesikaran&rdquo; to ihu kata ha, kehu no hiduke wo goran kudasai. Mata, Rooma-zi ni yoru tuduri de Rekisi-teki Kana-dukahi wo kaite miruto, seiyau no kotoba no <i>spelling</i> to taisite kaharanai koto ga, nanto naku wakaru deseu.<br />（私は、漢字廢止には勿論反對します。「そんな人がローマ字で全󠄁文を書くなんてけしからん」といふ方は、今日の日附を御覽下さい。また、ローマ字による綴りで歷史的󠄁かなづかひを書いてみると、西洋の言葉のスペリングと大して變らない事が、何となく分るでせう。）<br /><a name="more"></a>

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            <category>押井德馬</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191275342.html</link>
      <title>日本語ウォッチング（75）「貧慾」／織田多宇人</title>
      <pubDate>Sat, 08 Mar 2025 09:05:00 +0900</pubDate>
      <description>貧慾　「貧慾にむさぼり續け……」と言ふ風に某雜誌に書かれてゐたが、貧慾は「貪慾(どんよく)」でなければならない。字體が似てゐるために誤󠄁り易いが、「貧」は音󠄁が「ヒン、ビン」で訓が「まづしい」であるから、貧慾では「ひんよく」と讀むしかなく、意󠄁味も慾が無いことになつてしまふ。一方、貪の音󠄁は「ドン、タン」で訓は「むさぼる」であるから貪慾は非常に慾が深いことになる。「むさぼる」と言ふ時に「貧」を使つてゐる例が多いのは、「貪」と言ふ漢字のあることを知らないためかもしれない。</description>
            <content:encoded><![CDATA[
貧慾<br />　「貧慾にむさぼり續け……」と言ふ風に某雜誌に書かれてゐたが、貧慾は「<ruby>貪慾<rp>(</rp><rt>どんよく</rt><rp>)</rp></ruby>」でなければならない。字體が似てゐるために誤󠄁り易いが、「貧」は音󠄁が「ヒン、ビン」で訓が「まづしい」であるから、貧慾では「ひんよく」と讀むしかなく、意󠄁味も慾が無いことになつてしまふ。一方、貪の音󠄁は「ドン、タン」で訓は「むさぼる」であるから貪慾は非常に慾が深いことになる。「むさぼる」と言ふ時に「貧」を使つてゐる例が多いのは、「貪」と言ふ漢字のあることを知らないためかもしれない。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>織田多宇人</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191268930.html</link>
      <title>かなづかひ名物百珍（43）「づばいもも（椿桃・油桃）」／髙﨑一郞</title>
      <pubDate>Sun, 02 Mar 2025 11:15:00 +0900</pubDate>
      <description>づばいもも（椿桃・油桃）　近󠄁年は「ネクタリン」の方が通󠄁りがよいだらう。桃の一種だがやや李（すもも）に近󠄁い。「づばい」は「つばき（椿）」の轉とされ、「づんばい」「づばいぼう」などとも呼ばれる。「油桃」の名は表面に毛がなくつるりとした肌ざはりに由來するらしい。　「づんばい（飄石）」は石つぶて、あるいはその遊󠄁びを指す語だが、恐󠄁らく桃と關係はないだらう。今ではもう身近󠄁な語とは言へまい。　鹿兒島方言で「ずんばい」は物がたくさんある意󠄁で、「ずっぱり」の轉である。こちらは燒酎..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE043E381A5E381B0E38184E38282E38282a.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[づばいもも]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE043E381A5E381B0E38184E38282E38282a-thumbnail2.jpg" width="320" height="240"></a><br />づばいもも（椿桃・油桃）<br /><br />　近󠄁年は「ネクタリン」の方が通󠄁りがよいだらう。桃の一種だがやや李（すもも）に近󠄁い。「づばい」は「つばき（椿）」の轉とされ、「づんばい」「づばいぼう」などとも呼ばれる。「油桃」の名は表面に毛がなくつるりとした肌ざはりに由來するらしい。<br /><br />　「づんばい（飄石）」は石つぶて、あるいはその遊󠄁びを指す語だが、恐󠄁らく桃と關係はないだらう。今ではもう身近󠄁な語とは言へまい。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE043E381A5E381B0E38184E38282E38282cE3819AE38293E381B0E38184.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[ずんばい]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE043E381A5E381B0E38184E38282E38282cE3819AE38293E381B0E38184-thumbnail2.jpg" width="320" height="320"></a><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE043E381A5E381B0E38184E38282E38282bE3819AE38293E381B0E38184.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[ずんばい]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E3818BE381AAE799BE043E381A5E381B0E38184E38282E38282bE3819AE38293E381B0E38184-thumbnail2.jpg" width="300" height="300"></a><br />　鹿兒島方言で「ずんばい」は物がたくさんある意󠄁で、「ずっぱり」の轉である。こちらは燒酎の銘柄󠄁などで大いに活用されてゐる。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>高崎一郎</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/191260565.html</link>
      <title>街中の正字・正かな・變體がな(5)「巖根・巌根・岩根」／押井德馬</title>
      <pubDate>Sat, 22 Feb 2025 20:20:00 +0900</pubDate>
      <description>【主󠄁な漢字の新舊對應表】變（変）　體（体）　舊（旧）　對（対）　應（応）　驛（駅）　稱（称）　圍（囲）　實（実）　廣（広）　覺（覚）　畫（画）　數（数）　斷（断）　當（当）　讀（読）　邊（辺）　圖（図）　觸（触）　戰（戦）　驅（駆）　殘（残）　學（学）　國（国）　兒（児）　亂（乱）　腦（脳）　　千葉縣西部を走るＪＲ內房󠄁線に「巌根」驛があります。驛としての正式名稱は「巌根」なのですが、周󠄀圍を見渡すと、駐󠄁輪場や交番をはじめ、「岩根駅」と書かれた看板をあちこちで見掛けます。..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
【主󠄁な漢字の新舊對應表】<br />變（変）　體（体）　舊（旧）　對（対）　應（応）　驛（駅）　稱（称）　圍（囲）　實（実）　廣（広）　覺（覚）　畫（画）　數（数）　斷（断）　當（当）　讀（読）　邊（辺）　圖（図）　觸（触）　戰（戦）　驅（駆）　殘（残）　學（学）　國（国）　兒（児）　亂（乱）　腦（脳）　<br /><br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E8A197E4B8ADE381AEE6ADA3E5AD97E383BBE6ADA3E3818BE381AAE383BBE8AE8AE9AB94E3818CE381AA05_E5B2A9E383BBE5B78CE383BBE5B796.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[岩・巌・巖]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E8A197E4B8ADE381AEE6ADA3E5AD97E383BBE6ADA3E3818BE381AAE383BBE8AE8AE9AB94E3818CE381AA05_E5B2A9E383BBE5B78CE383BBE5B796-thumbnail2.jpg" width="226" height="320"></a><br />　千葉縣西部を走るＪＲ內房󠄁線に「巌根」驛があります。驛としての正式名稱は「巌根」なのですが、周󠄀圍を見渡すと、駐󠄁輪場や交番をはじめ、「岩根駅」と書かれた看板をあちこちで見掛けます。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E8A197E4B8ADE381AEE6ADA3E5AD97E383BBE6ADA3E3818BE381AAE383BBE8AE8AE9AB94E3818CE381AA05_E6A899E8AD98E381AEE5B2A9E383BBE5B78C.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[標識の岩・巌　「県道巌根(T)線235　木更津市岩根」とある]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E8A197E4B8ADE381AEE6ADA3E5AD97E383BBE6ADA3E3818BE381AAE383BBE8AE8AE9AB94E3818CE381AA05_E6A899E8AD98E381AEE5B2A9E383BBE5B78C-thumbnail2.jpg" width="320" height="320"></a><br />　驛に限らず、「巌根」と「岩根」は共存してどちらも使はれてゐる事が、この標識から分ります（でもよく見ると誤󠄁字ですね。正しくは「厳根」ではなく「巌根」です）。<br />　實は、「『巌根』と『岩根』のどちらで書いても同じ地名」といふ意󠄁識がここ木更津市で廣まってゐるのです。木更津市民の感覺としては、手書きする時は畫數の少い「岩根」で書く事が斷然多いのですが、地名とか、施設名でも出來た當初「巌（巖）根」と書かれてゐたものについては、「岩根」と書いても「巌根」と書いても「これ違󠄂ふ字だよ」といちいち言ふ事なく、同じものと受󠄁け止めがちです。<br />　「岩」の字が常用漢字であるのに對し、「巌」の字は表外字なのですが、この字が今なほ忘󠄁れられてゐないのは、「巌」が昭和二十六（一九五一）年に人名用漢字（表外字だが人名に限り子供の名前󠄁に新たに使って良い漢字）に入ったのも一因かも知れません。確かに「巌」と書いて「いはほ（イワオ）」と讀ませる名前󠄁があります。<br /><a href="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E8A197E4B8ADE381AEE6ADA3E5AD97E383BBE6ADA3E3818BE381AAE383BBE8AE8AE9AB94E3818CE381AA05_E5B796E6A0B9E69D91E585A8E59C96.jpg" target="_blank"><img border="0" alt="[巖根村全圖]" src="http://kokugomondaikyo.sakura.ne.jp/sblo_files/kokugomondaikyo/image/E8A197E4B8ADE381AEE6ADA3E5AD97E383BBE6ADA3E3818BE381AAE383BBE8AE8AE9AB94E3818CE381AA05_E5B796E6A0B9E69D91E585A8E59C96-thumbnail2.jpg" width="320" height="285"></a><br />　更に言ふなら、人名用漢字の「巌」は簡易字體で、正字は「巖」です（「厳」に對する「嚴」と同じです）。木更津市に合倂する前󠄁は、この邊りは「巖根村」で、「巖」の字の方の「巖根」と書かれてゐました（この地圖は昭和九（一九三四）年『巖根村全󠄁圖』の一部）。<br /><br />　シリーズ名の「正字・正かな・變體がな」のうち「正字」の話に本格的󠄁に入ります。戰後は正字の方の「巖根」が驅逐󠄁されたかと思ひきや、實は極一部で殘ってゐます。それは、信じられないかも知れませんが「學校」です。<br />　昭和二十二（一九四七）年創立の巖根中學校は、現在は正門に「岩根中学校」と書かれてゐますが、校章には「巖中」の文字が入ってゐます。明󠄁治四十二（一九〇九）年創立の巖根小學校（當初は巖根尋󠄁常高等小學校）も、校章がほぼ似たデザインですが、舊デザインは正字で「巖小」、現行のデザインは簡易字體で「巌小」の文字が入ってゐます。また、これも信じられないかも知れませんが、巖根小學校の校門には正字の「巖」の字で「巖根小学校」と書かれてゐます。<br />　學校で昔ながらの「巖根」「巌根」の表記が生殘ってゐるのは、私は素晴らしい事だと思ひますし、國語表記の歷史の敎育や、「漢字とはかういふものだ」といふ敎育にもなると思ひます。「複數の漢字表記があると兒童が混亂するのでは」なんて小さな親切、大きなお世話です。腦味噌の柔軟な子供達󠄁はすぐ順應します。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>押井德馬</category>
      <author>國語問題協議會</author>
          </item>
      </channel>
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